証跡管理機能は、時刻認証事業者(TSA; Time Stamp Authority)のタイムスタンプでファイルの存在を証明する機能です。 GakuNin RDMシステム中に保存されたユーザデータは、UPKIタイムスタンプサービスの時刻認証局サーバと連携して、ある時刻でのファイルの存在が証明されます。 この機能によって、次のようなメリットが得られます。
- 研究不正(改ざん)防止
- 研究証跡の保存・保護
- ファイルバージョン管理
- 編集履歴の記録
タイムスタンプの付与
GakuNin RDM上でファイルのアップロードや修正をおこなうと、自動的にタイムスタンプが付与されます。ただし、下記に該当する場合などには、タイムスタンプが付与されません。
- タイムスタンプ機能メンテナンス中のアップロード
- タイムスタンプ付与時のネットワーク不良
- 自動連携に非対応の外部ストレージ側で直接アップロードされた場合
現在自動連携に対応しているストレージは、「連携可能な外部ストレージの制限事項(クライアントツールと研究証跡機能の自動連携)」のページで確認できます。 なお、タイムスタンプが付与されたファイルが修正された際に新たなタイムスタンプを付与できなかった場合は、タイムスタンプエラーとなり過去のタイムスタンプが継承されることはありません。 これによりタイムスタンプ付与後の改変は把握できますが、タイムスタンプが付与されていないままだと、当該ファイルの履歴管理に支障が生じます。 タイムスタンプを検証して、正常にタイムスタンプが付与されていないファイルについては手動でタイムスタンプを打つ必要があります。