Q&A集
全般
- 1. GakuNin RDMはどのようなサービスですか?
- GakuNin RDMは研究者が研究データ(論文、実験・調査データ、プログラム、画像・音声・映像データ等)を管理するためのWebサービスです。
PC上のWebブラウザからドラッグ・アンド・ドロップの簡単な操作でストレージにファイルを保存し、クローズドな環境で研究室内や共同研究者とデータを共有できます。
- 2. どこからログインできますか?
- GakuNin RDMは https://rdm.nii.ac.jp/ にアクセスして、右上のプルダウンメニュー中から自機関名を選ぶ事で、所属機関の共通認証システムからログインできます。(所属機関が学術認証フェデレーションおよびGakuNin RDMサービスに機関契約されている必要があります。)
- 3. だれが提供しているサービスですか?
- GakuNin RDMは国立情報学研究所が運営しているサービスです。
- 4. 正式なサービスが開始はいつからですか?
- 正式サービスは2021年2月15日に開始いたしました。
- 5. サービス設計の詳細を知りたいのですが情報は提示されていますか?学認クラウド導入支援サービスのクラウドチェックリストには掲載されているのでしょうか?
- GakuNin RDMは学認クラウド導入支援サービスに参加しています。学認クラウド導入支援サービス参加機関に所属し、専用サイトに登録している方は、検証済みチェックリスト回答をダウンロードすることができます。
学認クラウド導入支援サービスについては、下記URLをご参照ください。
https://cloud.gakunin.jp/cas/
- 6. スマートフォンやタブレットに対応していますか?
- GakuNin RDMはスマートフォンやタブレットなどのWebブラウザアプリとして対応しています。
- 7. GakuNIn RDMは有料サービスですか?また課金のプラン等はありますか?
- 当面は無料です、その後の課金体系については現在検討中です。データ解析機能も同様です。
- 8. サポート窓口のサービス内容について教えてください。
- サービス導入・管理に関わる情報基盤センター、図書館、研究推進部門等の窓口部署をサポート対象としており、メールによるサポート対応を行っています。窓口の受付は平日9:00-17:45で日本語のみでの受付となります。通常のお問合せには2−3営業日以内での回答となります。
なお、エンドユーザーからの直接の問い合わせに向けた対応は行っておりませんので、ご所属の機関の窓口部署までお問合せ下さい。
- 9. 「24時間365日の有人オペレータ」は具体的に何をしてくれるのでしょうか?
- GakuNin RDMのシステム運用チームでは24時間365日、システム障害、パフォーマンス低下などの監視を行っており、問題が発生した際に復旧作業などを実施しております。ユーザサポート窓口は営業時間(平日日中) での対応となります。
- 10. サービスを提供するために用いるプラットフォーム(ハイパーバイザ、OS、ミドルウェア、ソフトウェアパッケージ等)は何ですか?
- AWS上で以下のOSとミドルウェア(Linux, Docker, Kubernetes, PostgreSQL, Elasticsearch)を利用してシステムを構成しています。
- 11. GakuNin RDMには日本語以外のインターフェースはありますか?
- ウェブブラウザの言語設定によって日英の切り替えができます。
申請
- 1. どの様な組織が機関契約できますか、また制約はありますか?
以下に該当する組織が契約可能です。
- 大学,短期大学,高等専門学校,大学共同利用機関等
- 研究機関並びに研究又は研究支援を目的とする独立行政法人及び特殊法人等
- 上記機関と共同で研究等を行う機関
- 学会,学術研究を目的とする公益財団・社団法人,一般財団・社団法人並びに大学に相当する教育施設等
- 公的資金による研究開発プロジェクト
- 2. 契約内容を明記した利用規定等などの書面はありますか?
契約内容を示した書類として、
- 国立情報学研究所研究データ基盤サービス利用規程
- 国立情報学研究所研究データ基盤サービス利用細則
があります。サービスを利用開始するには利用申請書をご提出いただき、ご承諾いただく必要があります。
- 3. 特定の部局だけの利用で申請はできるのでしょうか?
- はい、部局単位での利用申請は可能です。例として大学図書館の構成員だけの利用範囲であれば、図書館長名で申請いただけます。大学全体で利用される場合は、学長名で申請ください。
- 4. 利用変更・利用中止の申請の届出を、利用申請時と異なる機関の長または部局の長から提出しても問題ないでしょうか?
- はい、同一利用機関および部局において、利用申請時から機関の長または部局の長の役職者に変更があった場合でも、後任の役職者からの利用変更・利用中止の申請は受け付けます。他機関または他部署へ移動した元役職者からの申請は受け付けることができません。
- 5. 技術検証のためのサービスの試験的な(トライアル)利用は可能ですか?
- トライアル利用は行っておりません。無料ですので、正式申請を行っていただき検証等を実施ください。
- 6. 情報届書に記載する「技術担当者」は、どのような役割ですか。
- GakuNin RDMの利用には、「学認」での認証、IdP設定が必要となりますので、システムの設定等をしていただく方を想定しています。
なお、技術担当者の入力は任意ですので、空欄でも申請は可能です。
認証
- 1. 新規アカウントで初めてGakuNin RDMを利用したところ、設定画面のアカウント情報の必須項目を入力し保存を押下しても入力内容が保存されません。
- 初回ログイン時は、最初に「登録メールアドレス」の欄にメールアドレスを入力してください。詳細な手順は以下の通りです。
- 設定画面でアカウント情報欄の下にある「登録メールアドレス」の欄にメールアドレスを入力
- メール「件名:GakuNin RDMアカウントのメールアドレス追加 / Add a new email to your GakuNin RDM account」を受信
- 記載のリンクをクリックしてGakuNin RDMへログイン
- 設定画面でアカウント情報を入力
- GakuNin RDMのご利用開始
- 2. 所属機関の学認IdPのアカウントが必要ですか?
- GakuNin RDMのご利用には、GakuNin RDM導入済み機関の学認IdP(Identity Provider)アカウントが必要となります。学認参加機関でない場合、ご導入前に学術認証フェデレーション「学認 (GakuNin)」へ加入いただくか、Orthros利用機関としてGakuNin RDM利用申請を完了された後で各ユーザーが取得したOrthrosをお使いいただく必要があります。
- 3. Orthros利用機関から学認利用機関に所属が変わり、以前利用していメールアドレスを新規アカウントで利用しようとすると"Existing email address" というエラーが表示されて利用することが出来ません。
GakuNin RDMでは、別のアカウントで登録中のメールアドレスを利用することができません。下記の手順でOrthrosのアカウントからご利用になりたいメールアドレスを削除してください
- Orthrosのアカウントにログイン後のメール入力欄で、一時的に別の代替メールアドレス(どのアカウントにも登録されていないメールアドレス)を入力して登録
- 代替メールアドレスに届いたメールの認証確認用のURLをクリック
- ログイン後に面右上のユーザ名をクリックし、表示されるプルダウンメニューから「設定」を選択
- 「設定」画面で左側のメニューから「アカウント設定」を選択
- 「プライマリメール」と「代替メール」が登録されているので、「代替メール」を「プライマリにする」をクリック
- メールアドレスが「プライマリメール」になったら、代替メールアドレス右端に表示されるバツ印(×)をクリックして削除
上記の手順でエラーが発生する場合や手順の実施後もログイン出来ない場合はお問い合わせください。
証跡管理
- 1. ユーザがファイル操作した際に、来歴(ログ)を確認できますか?
- GakuNin RDMでは、アップロードされた研究データのファイルについて、登録・編集・削除などの来歴(ログ)を管理いたします。研究証跡を管理することは研究不正防止に効果的です。
- 2. ファイルによってタイムスタンプを押そうとしてもエラーになるものがあります。
- 申し訳ありませんが、GoogleDriveでは全角文字を含むフォルダ以下にあるファイルについてタイムスタンプの検証ができません。
セキュリティ
- 1. データセンターにはどのような防犯設備を備えていますか?
- データセンターは監視カメラ、常駐警備員を備えています。
- 2. データセンターへの入退室をどのように管理していますか?
- データセンターへの入退室は事前登録の上、警備員によるIDカードでの本人確認によって実施しています。
- 3. データセンターにはどのような防災対策が行われていますか?
- データセンターでは、防災対策として、火災報知器、ガス消火装置が設置されています。
- 4. データセンターに電力が安定して供給されるよう、監視、二系統受電、自家発電などの対策を行っていますか?
- データセンターに電力が安定して供給されるよう、電気系統の監視、二系統受電、自家発電、無停電電源装置 (UPS) などの対策を行っています。
- 5. データセンターのネットワークが安定して運用されるよう、監視や二重化などの対策を行っていますか?
- データセンターのネットワークが安定して運用されるよう、ネットワーク経路の監視や二重化などの対策を行っています。
- 6. データセンターが設置されている地域やリージョンを公表していますか?
- データセンターの地域は日本国内にあり、2リージョン以上で冗長化構成をとっています。
- 7. 保存するユーザのデータについて暗号化が可能ですか?
- ストレージの自動暗号化機能を利用し全オブジェクトを暗号化して保存しています。暗号鍵はシステム側で付与し、セキュア領域にて保持しています。管理ツールによる暗号鍵のバックアップシステムを利用し、インシデント発生時の暗号化データのリカバリーに対応しています。ストレージ中における保存データの暗号化方式は AES256-CTR となります。
- 8. ユーザのデータ管理において暗号化に用いる鍵の管理方法は公開されていますか?
- ハードディスク暗号鍵はシステム側で付与し、セキュア領域に保持しています。暗号鍵についてはバックアップ機能を利用し、インシデント発生時の暗号化データのリカバリーに対応しています。
- 9. ユーザが格納したデータは多重化されていますか?
- 複数のデータセンターに自動的にファイルシステムバックアップを実施しています。また、データセンター内は、ストレージの機能で多重化対応しています。
- 10. 各利用者が保存しているファイルについて複数世代のバックアップを取得・管理することは可能ですか?
- 複数世代のバックアップを取得・管理することは可能です。
- 11. バックアップ先として同一インフラストラクチャ、別インフラストラクチャ、別データセンタ、別地域などを指定することは可能ですか?
- ユーザーが、地域を指定することはできませんが、複数のデータセンター間で自動的にファイルシステムのバックアップを実施しています。
- 12. バックアップデータのアクセス制限や暗号化に関して、元のデータと同等のセキュリティレベルが継承されますか?
- 標準ストレージ(NII Storage)に対して、システムが実施したバックアップデータのアクセス制限や暗号化に関して、元のデータと同等のセキュリティレベルを継承します。
- 13. サービスを運営する組織はISO27001 (ISMS, 情報セキュリティマネジメントシステム) などを取得していますか?
- 2021年度にISO27001 (ISMS, 情報セキュリティマネジメントシステム) を取得済みです。
- 14. ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)のクラウドサービスリストに登録されていますか?
ISMAPには登録されておりません。
なお、GakuNin RDMは、学認クラウド導入支援サービスのクラウドチェックリストには掲載されております。
学認クラウドチェックリストとISMAPの関係については下記資料をご参照ください。- 小林ほか (2021) 学認クラウドチェックリストとISMAP管理基準. 大学ICT推進協議会2021年度年次大会, 202-206.
- 「高等教育機関の情報セキュリティ対策のためのサンプル規程集」対応チェックリスト
※「(付録)ISMAP関連項目」として、ISMAPと学認クラウドチェックリストの関係についての説明を参考情報として提示
公開基盤連携
- 1. どのようなリポジトリを接続できますか?
- GakuNin RDMではJAIRO Cloud(WEKO3)を接続して、データをリポジトリへ登録(公開)する機能の実装を予定しています。
- 2. JAIRO Cloud以外の機関リポジトリシステムとの連携対応(機能仕様の提供等)も検討してもらえますか?
- まずはJAIRO Cloudを対象にした連携を進めていますが、その後、同じ仕様に基づいて他のリポジトリシステムとの連携についても検討します。
詳しくは、「リポジトリ連携」のページでご確認ください。
- 3. GakuNin RDMとJAIRO Cloud連携の実装までのロードマップを示してもらえますか?
- GakuNin RDMとJAIRO Cloud連携機能については、2024年度冬頃に一部の先行利用機関に向けて提供予定です。その後は、実証実験というかたちでご希望の機関に広くご利用いただきながら、機能のアップデートを行っていくことを考えております。
- 4. JAIRO Cloud連携機能の先行利用について、利用機関は公募する予定ですか?
- 先行利用では、利用機関の公募を行います。申し込みの条件等詳細は、「リポジトリ連携」の公募要領を確認ください。
- 5. どのようにGakuNin RDMからデータをリポジトリへ登録しますか?
- GakuNin RDMのリポジトリアドオンを使用することで、ストレージサービスと同様にドラッグ・アンド・ドロップで、研究データをリポジトリに登録できるよう設計を進めています。
- 6. 機関リポジトリが研究データ公開基盤(JAIRO Cloud)の場合、GakuNin RDMで作成されたメタデータや公開用ファイルをGakuNin RDMからJAIRO Cloudに機械的に引き渡すような連携は想定されているのでしょうか?
- GakuNIn RDMから研究データ公開基盤(JAIRO Cloud)へはシステム連携して、機械的にメタデータ登録と公開用ファイルを整理して提出する設計を想定しています。GakuNin RDM側では研究者の利用を想定してメタデータ入力負担をなるべく軽減し、JAIRO Cloudではキュレーターがより正確なメタデータ付与ができるようなシステムの分担になります。
- 7. GakuNin RDMを経由してJAIRO Cloudへ研究者がメタデータを登録出来るようになりますか?
- GakuNin RDMのメタデータ管理機能と、GakuNin RDMとJAIRO Cloudの連携機能を組み合わせることで可能になります。
■ユーザーマニュアル「メタデータ管理機能」
- 8. 研究助成機関から研究データ管理の要件としてメタデータ項目が示されるケースがあります。GakuNin RDMのメタデータ機能では、研究助成別のメタデータ項目セットがデフォルトで搭載してもらえますか?
- 現在のところ、GakuNin RDMのメタデータ管理機能については、公的研究助成機関の標準的な研究データ管理のためのメタデータとして、「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」の「メタデータの共通項目」のみに対応しています。
- 9. GakuNin RDMとJAIRO Cloudでストレージを共有することは可能でしょうか?
- GakuNin RDMは完全に非公開の環境で研究データを管理しているため、GakuNin RDMとJAIRO Cloudで同一のストレージを共有することはできません。JAIRO Cloudへの連携機能で研究データを登録した場合はJAIRO Cloud側のストレージにコピーされる仕組みです。
ストレージ
- 1. フォルダ・ファイル単位でのアクセス制限のレベルを任意に設定することができますか?
- フォルダ・ファイル単位のアクセス制限はできません。プロジェクトごとのアクセス制限は可能ですので、新規プロジェクトを作成し追加するメンバーを調整することで対応いただけます。
- 2. クラウド上に格納されたデータに対してクライアント側にローカルコピーをもつことは可能ですか?
- 可能です。手順は利用するストレージのサービスに依存します。
- 3. どのようなストレージが利用できますか?
- 自動的に接続される標準ストレージ(NII Storage)または機関ストレージをご利用いただける他、ユーザーがプロジェクトごとに任意で設定する拡張ストレージもご利用いただけます。各ストレージの詳細については用語集をご参照ください。また、機関ストレージ、拡張ストレージとして機関のシステム管理者が設定可能な外部ストレージの種類や連携方式については、連携可能な外部ストレージの制限事項をご参照ください。
- 4. 複数のメンバーが参加するプロジェクトに於いて、どのようにストレージは消費されるのですか?
- ストレージの1ユーザーあたりの利用容量制限は、プロジェクト作成者の容量から消費されます。
例:Aさんがプロジェクトを新規作成した際に、Bさんがそのプロジェクトのメンバーに参加。Bさんがファイルを保存した場合、Aさんのストレージ容量が使用されることになります。
- 5. 標準ストレージ(NII Storage)の使用容量に制限はありますか?
- GakuNin RDMの標準ストレージ(NII Storage)は1ユーザ当り100GBまで、1ファイル当り5GB未満の制限があります。共同研究者がいる場合でも、プロジェクトの最初の管理者(Administrator)から容量を消費します。なお、機関ごとには容量制限を設けておりません。
- 6. 所属機関所有のオブジェクトストレージを接続できますか?
- GakuNin RDMでは主要プロバイダが提供するオブジェクトストレージおよび、所属機関内のオンプレミスのサーバ上のオブジェクトストレージが接続可能です。機関ストレージおよび拡張ストレージとしてお使いいただけます。
- 7. ファイルをストレージにアップロードすると、Web上で公開されてしまうのですか?
- GakuNin RDMではリポジトリ連携機能を使用しない限り、データが公開されることはありません。
- 8. ストレージ中でファイルのバージョン管理は可能ですか?
- GakuNin RDMでは同じファイル名でアップロードしたデータについてバージョン管理することができます。
- 9. フォルダのアップロードは出来ますか?
- 「ファイル」タブにてアップロードするストレージまたはフォルダを選択後、ツールバーの「フォルダのアップロード」ボタンでアップロードできます。ただし、ドラッグ&ドロップによるアップロードはできません。
- 10. 運用途中で標準ストレージ(NII Storage)から機関ストレージへ変更することは可能ですか?
- 変更は可能です。 コミュニティサポート by JPCOAR and NIIより変更申請をお願いします。ただし、データおよびプロジェクト等の引継ぎについてGakuNin RDM側はサポートしていないため、 ユーザー側で手動で移行していただく必要があります。ディレクトリまたはプロジェクト単位でZipでファイルをまとめてダウンロードおよび再アップロードは可能です。
- 11. Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を機関ストレージとしてファイルを管理する際、GakuNin RDM上でバージョン管理がされません。バージョン管理を有効化することはできるでしょうか?
- OCIのS3インターフェイスではバージョン管理のサポートがないため、GakuNin RDM上でバージョン管理が行えません。
- 12. ひとつのプロジェクト内で、同じストレージサービスについて複数アカウントを拡張ストレージとして接続できますか?
- できません。ひとつのプロジェクト内で同時に接続できるストレージサービス(拡張ストレージ)は1種類につき1個までです。
- 13. GakuNin RDMで他機関所属者と共同プロジェクトを形成し、本学契約ストレージを拡張ストレージとして設定した場合、他機関の研究者もGakuNin RDM経由で本学契約ストレージに、ファイルのアップロードや削除ができるのでしょうか?
- はい、プロジェクトに接続された機関ストレージ/拡張ストレージは、所属を問わずプロジェクトメンバーであればアップロード等操作が可能となります。そのため、機関のストレージ利用方針上GakuNin RDMへの接続が差し支えないか事前にご確認ください。
なお、機関管理者や各プロジェクト管理者によって一部利用を制限する方法もございます。
・(機関管理者)接続ストレージのアドオン利用制御
管理者マニュアル > ストレージアドオンの制御機能
・(プロジェクト管理者)プロジェクトメンバーの書込み制限
ユーザマニュアル > メンバーの追加 > メンバーの権限設定
- 14. フォルダの階層が深くなり、パスを含めたファイル名が長くなるとエラーが出てファイルが表示できなくなりました。ファイルの文字数に制約があるのでしょうか?
- GakuNinRDMでは、フォルダ名とファイル名の合計文字長に制限があります。現在確認されているストレージの文字制限は下記の通りです。
(標準ストレージ[NII Storage] 以下のフォルダ名+ファイル名)
・すべて半角文字の場合 1144 文字以下
・すべて全角文字の場合 190文字以下
(GoogleDrive 以下のフォルダ名+ファイル名)
・すべて半角文字の場合 325文字以下
・すべて全角文字の場合 39文字以下
データ解析機能
- 1. データ解析機能で用いられている Binder にはリンクを発行し実行環境ごと他者と共有できる機能がありますが、データ解析機能でも他者と実行環境を共有することは可能でしょうか?
- GakuNin RDM上で同じプロジェクトに参加している人であれば、解析環境の共有は可能です。GakuNin RDMの画面で定義した解析環境は、プロジェクトごとに標準ストレージの.binderフォルダに保存され、同じプロジェクトに参加している他のメンバーと自動的に共有されます。プロジェクトに参加していない人と共有するには、その人をプロジェクトメンバーとして追加する必要があります。参考: https://www.nii.ac.jp/openforum/2022/day3_nii-rdc4.html →「データ解析機能」
アドオン
- 1. どのような研究用ソフトウェアと接続できますか?
- GakuNin RDMのアドオンとしてソースコードリポジトリ、文献管理ツール、図表共有サービス、データ解析プラットフォーム、ワークフローエンジン等と接続することができます。
- 2. 専門分野のデータベースやウェブサービスと連携させるには、どうすればよいですか?
- GakuNin RDMはソースコードをオープンソースソフトウェアとしてGitHub上で(https://github.com/RCOSDP)提供しています。独自機能はアドオンとして開発していただく事が可能です。全国的あるいは専門分野全体で需要があり汎用性の高いアドオンは、積極的にGakuNin RDMサービスに取り込んでいます。
- 3. 一度接続したアドオンをプロジェクト上で「アカウントを切断」しても、「プロフィールからアカウントをインポート」すると、アカウント情報の入力を求められることなく接続できてしまい、別のアカウントに切り替えることができません。アドオンのアカウント情報を削除する方法はありますか?
- アカウントの切断方法は、「1)プロジェクトのアドオン画面での切断」と「2)ユーザーメニューでの切断」があります。
1)の場合、アドオンはプロジェクトからは切断されますが、ユーザーメニューに接続情報が残っているため、アカウント情報の入力なく再接続できます。
2)では、アドオンのアカウント情報自体が削除されますので、別のアカウントに切り替えることができます。詳細な操作は下記のとおりです。- 画面右肩のユーザーメニューから「設定」をクリックする
- 画面左のメニューから「アドオンアカウント構成」をクリックする
- 当該アドオンの「認証者:」の表示を確認する
- 作成したプロジェクト名の後ろに表示された「×」アイコンをクリックし、「削除」をクリック
(表示がない場合、既にプロジェクトを切断済のため対応不要) - 「認証者:」の後ろに表示された「アカウントを切断」をクリックする
- 「切断」をクリックする
- 4. アドオンのストレージで「couldn't load」のエラーメッセージが表示されて、ファイルをアップロードできない事象が発生しました。
- GakuNin RDM上でアドオンの認証が切れている可能性があります。ユーザーの「設定」>「アドオンアカウント構成」から一度 "アカウントを切断" を選択した後、アカウントの再認証をお試しください。
なお、アドオン認証は、GakuNin RDMを90日間使用しないと切断されます。
データ移行・利用終了
- 1. オンプレミスの環境や他社クラウドにユーザデータを移行することが可能ですか?
- GakuNin RDMアプリケーション中でのユーザ自身による手動の移行は可能です。
- 2. オンプレミスの環境や他社クラウドにユーザデータを移行する際の移行ツールや手段は提供されていますか?
- アプリケーション中でのユーザ自身による手動の移行は可能ですが、自動移行ツールはございません。
- 3. ユーザの都合により契約を終了する時やクラウド事業者が事業を終了する時、サービス利用終了前にユーザがデータを取り出すことはできますか?
- データはサービス終了前に、ユーザ側でWebアプリケーション上のフロントエンドからダウンロードすることが可能です。
- 4. GakuNin RDMを使用しているユーザが何らかの理由により機関を離れた場合、ユーザは削除されますか?
- ユーザが所属機関を離れた場合、ユーザアカウントやデータは削除されません。
- 5. プロジェクト(コンポーネント)の管理者が機関を離れた場合、他のユーザーが参加していれば引き続きアクセスは可能ですか?
- 他のユーザは引き続きプロジェクト(コンポーネント)にアクセスできますが、プロジェクト(コンポーネント)の管理者は機関を離れる前に「メンバー」機能で他のユーザに管理者権限を付与しておく必要があります。
付与しなかった場合、管理者が不在になり、メンバー増減、権限変更、プロジェクト(コンポーネント)の削除が行えなくなります。
- 6. プロジェクトの管理者が機関を離れ、別の管理者が引き継いだ場合、新たな管理者の標準ストレージ(NII Storage)の消費はどうなりますか?
- プロジェクト作成者以外の他ユーザが引き継ぐことが可能で、引き継いだ管理者として利用する場合には自身の標準ストレージ(NII Storage)のクォータは消費しません。また、最初のプロジェクト作成者が別の機関に移動した場合は、新規ユーザアカウントとなるため標準ストレージ(NII Storage)のクォータ消費量は引き継ぎません。
- 7. ユーザが所属機関を異動する場合、ユーザと機関管理者にどのような作業が必要になりますでしょうか?
- 異動前が学認利用機関(機関IdP)かOrthros利用機関のどちらに該当するかで作業が変わります。
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1. 学認利用機関→学認利用機関
2. 学認利用機関→Orthros利用機関
【ユーザ】
異動前の機関IdPのユーザでメンバーとなっていたプロジェクトは、異動とともにメンバーから外れます。
異動後も引き続き利用するには異動先の機関IdPのユーザアカウントを、プロジェクト管理者に招待してもらう必要があります。
異動後が「2. Orthros利用機関」の場合は、各自でアカウント登録から開始します。
メンバーが一人しかいないプロジェクトは、当該ユーザはプロジェクト管理者です。プロジェクト管理者の作業については下記に記します。
【ユーザ(プロジェクト管理者)】
機関IdP利用ユーザは、機関においてアカウントが削除されるとIdP(SAML)認証が通らなくなりログイン不可になりますが、ユーザが登録したデータは残ります。
プロジェクト管理者が一人でかつ、そのユーザが大学のアカウントを失効すると、プロジェクト管理者が不在になり、メンバーの追加等ができなくなります。
失効前に他のメンバーを管理者に設定するか、プロジェクトが不要な場合は削除してください。
プロジェクトの最後の一人(=プロジェクト管理者) は、プロジェクトから抜けることができませんが、プロジェクト管理者が大学のアカウントを失効すると、誰もアクセスできない利用者不在のプロジェクトだけ残り続けることになります。
メンバーの追加
【機関管理者】
(GakuNin RDM 管理機能のユーザを想定)
管理者についても、異動の際は引継ぎをお願いします。
IdP設定マニュアル
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3. Orthros利用機関→学認利用機関(機関IdP)
4. Orthros利用機関→Orthros利用機関
【ユーザ】
登録メールアドレスが異動により使用できなくなる場合、Orthrosアカウントで登録情報変更が必要となります。
Orthrosの特性上、異動によってアカウントが失効することはありませんが、異動先が申請機関でない、あるいはOrthrosによる利用を認めていない(3.のように学認IdPで申請している)場合、GakuNin RDMとしてはOrthrosの利用を認めていませんのでご注意ください。プロジェクトの引継ぎやデータの移行などの作業をお願いします。
【機関管理者】
Orthrosでは、GakuNin RDM 管理機能は利用できませんので作業は発生しません。
管理者向け
- 1. IdP(entityID)を変更することはできますか?
- 変更は可能ですが、entityID変更をするとGakuNin RDM環境がいちどリセットされますため、推奨はいたしません。詳しくは「学認」サイト内「IdPのホスト名変更に関する注意点」をご覧ください。他のご利用サービスにも影響がある場合がございます。なお、データおよびプロジェクト等の引継ぎについてGakuNin RDM側はサポートしていないため、 ユーザー側で手動で移行していただく必要があります。 ディレクトリまたはプロジェクト単位でZipでファイルをまとめてダウンロードおよび再アップロードすることが可能です。これらをご了承いただいた上で、IdP(entityID)の変更はコミュニティサポート by JPCOAR and NIIより変更申請をお願いします。
- 2. IdP(entityID)をOrthrosから機関IdPに変更するとどんな影響がありますか?
- Orthrosと機関IdPのユーザは別扱いになるため、機関IdPに変更後もOrthrosでの接続が可能ですが、同じメールアドレスは使うことができません。Orthros側に登録されているE-mail アドレスを別のものに変えることで、機関IdP側のメールアドレスとして再利用することは可能です。また、データおよびプロジェクト等の引継ぎについてGakuNin RDM側はサポートしていないため、 ユーザー側で手動で移行していただく必要があります。 ディレクトリまたはプロジェクト単位でZipでファイルをまとめてダウンロードおよび再アップロードすることが可能です。
- 3. IdP(entityID)を機関IdPから別の機関IdPに変更するとどんな影響がありますか?
- GakuNin RDM環境がいちどリセットされます。データおよびプロジェクト等の引継ぎについてGakuNin RDM側はサポートしていないため、ユーザー側で手動で移行していただく必要があります。ディレクトリまたはプロジェクト単位でZipでファイルをまとめてダウンロードおよび再アップロードすることが可能です。他機関のユーザと共有していた場合、コントリビュータである別機関のユーザが該当するプロジェクトの管理者権限を持っているプロジェクトは残ります。管理者が新たに機関IdPユーザを追加することで利用可能になります。
- 4. IdPを変更する場合、変更前の環境を引き継ぐことはできますか?
- IdPを変更する場合(例えば、Orthros→学認のIdP、学認IdP→別の学認IdP(entityIDの変更))、データおよびプロジェクト等の引継ぎについてGakuNin RDM側はサポートしていないため、変更前の環境のデータおよびプロジェクト等をユーザー側で手動で移行していただく必要があります。ディレクトリまたはプロジェクト単位でZipでファイルをまとめてダウンロードおよび再アップロードすることが可能です。
- 5. サービスへのアクセス数やリソースの利用率など、利用統計を取得する機能は提供されていますか?
- サービスの管理機能において機関のシステム管理担当者は、機関ごとに提供アプリと連携するストレージ毎のファイル数、合計ファイルサイズ、ファイル拡張子毎のファイル数等が取得できます。機関のシステム管理者は「IdP設定マニュアル」をご覧ください。
- 6. 構築している学認IdPサーバの仕様上,ユーザーごとに「eduPersonEntitlement」の属性値を設定することができないのですが、他に管理者機能のユーザーを制限する方法はありますか。
- GakuNin RDM機関管理者機能へのアクセス制御方法としては、eduPersonEntitlementのGakuNinRDMAdmin 属性の有無以外設けていません。特定のユーザのみに機関管理者機能へのアクセス許諾を与える場合、機関様におけるIdPサーバ上にて属性値GakuNinRDMAdminを該当ユーザのみに設定頂く方法をご検討願います。
- 7. 大学で調達したストレージの学外アクセスをGakuNin RDM経由に限定するため、アドオン接続した拡張ストレージへの通信で使用するIPアドレスを教えてもらえますか。
- 現在はIPアドレスが不定期に更新されるため、特定のIPで制限をかけることはできません。
- 8. 管理者機能「機関ストレージ」でNII Storageを機関ストレージに指定したところ、メニュー内の「名前」が「United States」と表示されます。この「名前」は、変更できるのでしょうか?
- 「United States」は、標準ストレージ(NII Storage)の標準名となります。この名称は変更できません。
その他
- 1. サービスを提供するために用いるサーバのOS・アプリケーションのバージョンアップの頻度、あるいは基準が定められていますか?
- 四半期に1回程度のバージョンアップを実施しています。緊急の場合は、適宜適切な対応を実施しています。
- 2. ユーザが利用するリソースは、他のユーザのリソースとどのレベルで分離されていますか?
- 提供するWebアプリのアプリケーションレベルで分離されています。アプリが提供分のデフォルトストレージについてはストレージ装置の制御機構による分離を行っています。
- 3. GakuNin RDMのロゴマークを会議や発表などの資料に用いても良いでしょうか?
- ロゴマークの利用については個別にご相談をお願いしております。下記からお問い合わせをお願い致します。
GakuNin RDM 担当(rdm_support)お問い合わせ
- 4. GakuNin RDM 使用中に突然, ファイル画面やWiki画面にアクセスできなくなったのですが。
- GakuNin RDMでは、常時アプリケーションの改良のためのアップデートを行っております。一時的に画面が表示されない場合がございますがお客様のデータには影響ございません。
- ブラウザのキャッシュをはらうか、一度ブラウザを閉じて再度ログインいただくことで解消し、最新バージョンのGakuNin RDMがご利用いただけます。
- JavaScriptが無効になっている場合、ログイン画面のプルダウンメニューが表示されないことがあります。
- Webブラウザでの画像フィルタ・プラグイン等のセキュリティソフトウェアをお使いの場合、ログイン画面のプルダウンメニューが表示されないことがあります。
- その場合は、https://accounts.rdm.nii.ac.jp と https://ds.gakunin.nii.ac.jp を許可していただくことで表示されるようになります。
- 5. Wikiに新規ページを追加したところ、ページ一覧のスクロールバーの挙動が不自然に動くようになってしまいました。
- 仕様の都合上、Wikiページ数が50以上になると不自然な挙動をとるようになります。
ご不便おかけしますが、ページ数が50以上にならないように運用ください。